プラスチック(樹脂)は溶かしたものを熱した金型に入れて形を作るイメージですが、塊から削り出す加工方法もあります。切削加工がまさにそれで、金属を削り出してネジを作るように、プラスチック(樹脂)でも同様の加工を行うことができます。切削は素材を削るので無駄が出てしまいますが、金型を作って成形する方法よりもコストが抑えられますし、スピーディーに試作に入れます。金型は一般的にとても高価ですし、複数の形状を作り出して使い分けるとなるとかなりの投資が必要になりますが、削るやり方なら初期投資も少なく済みます。

逆にプラスチック(樹脂)の切削加工は金型不要で、複雑な形状も削り出すことができたり、変更があっても柔軟に対応できる点がメリットです。プラスチック(樹脂)の切削は1個1個作業することになるので、同じ形状を大量に生産する用途にはあまり向かないです。しかし、1個から製作することができますから、試作や量産化に向けた細かな修正には最適です。10個や20個と数が増えても単価はそれほど変わりませんし、12個や25個のように中途半端な数の発注も可能です。

切削は、熱による変形や性質の変化が許されないプラスチック(樹脂)の加工においても、その強みやメリットを発揮します。金型成形は高温で加工する以上熱の影響が避けられませんが、削り出しなら熱は摩擦熱程度ですし、電動工具の回転速度や加工のペースをコントロールすることで、熱の影響を最小限にできます。

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